時を重ねた本堂を次代へ ― 吉塔寺 本堂改修工事
リノベーションのポイント
児島八十八ヶ所巡りの第一番札所として地域の信仰を支えてきた本堂の歴史的価値を尊重し、これからも安心して祈りの場として使い続けられるように改修を行いました。
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歴史ある寺院本堂の改修と継承
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高齢者にも優しい空間設計
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和の佇まいや素材美を活かす工夫
- エリア
- 倉敷市児島
- 改修面積
- 159.43㎡(48.23坪)
- リノベ内容
- 断熱工事(床・天井)、間取り変更
事例情報
事例の紹介
吉塔寺(正式には吉初山福壽院吉塔寺)は、岡山県倉敷市児島の地にあり、江戸時代の天保年間(1831〜1845年)に住職・圓明僧正によって開かれた児島八十八ヶ所霊場の本願所として長く地域の信仰を支えてきました。
この霊場は、四国八十八ヶ所巡りに倣い、児島半島各地の寺院を巡る文化として根づき、巡礼者や参拝者を迎え続けています。
本堂は多くの人々の祈りを受け止めてきた中心的な建物ですが、長年の風雨や時間の経過による傷みが見られるようになり、これからも安心して参拝いただくための改修工事を行うこととなりました。
歴史的背景や建物の佇まいを大切にしつつ、構造の補強や必要な修繕を丁寧に進めました。
(After)玄関
土間の部分を小さくし、残りは板の間にすることで高低差を一段分解消した。
既存の板を再利用した階段は既存の半分に縮小し、高低差を活かした収納とし、手すりを新設した。
また、土間部分には瓦タイルを使い上がり框に間接照明を入れることで伝統とモダンを融合させた。
(After)応接ルーム
玄関の一角には気軽に立ち寄れる応接ルームを設けた。
壁にはニッチ棚を設置し、訪れる人を優しい光で迎える。
また床材には、家の部屋の外側を囲む廊下である「縁側(えんがわ)」の「甲板(こういた、板)」が語源である、松の縁甲板(えんこういた・えんこいた)を用いた。
(After)畳の間→広々とした洋室へ
細かく仕切られて使いづらかった畳四間は、二部屋の洋室へと間取りを変更した。
土壁や柱を補修し、照明器具も合わせてコーディネートを行った。
押し入れスペースには、中二階で保管されていた古い箪笥を活かした飾り棚を設えている。
(After)二階
天井の小屋組を見せることで、開放感のある空間に生まれ変わった。
建具の新調や土壁を塗り直し昔の雰囲気のまま、清潔感のある収納として利用しやすくした。
新しく設置した階段にはハッチを設け、使い勝手にも配慮している。














